いけばな では次の「三神」を
 祀っております

木花咲耶姫命

(このはなかぐやひめのみこと)

萱之姫命

(かやのひめのみこと)

久々野知尊

(くぐのちのみこと)

 日本では 「神」を「みこと」
 と呼びますが 女性の「神」を
 「命」と男性の「神」を「尊」
 と書いて 同じ「みこと」と
 呼んでいます

 一番有名なのは やはり
 「斯花咲耶姫命」で ご存じの方
 も大勢いらっしゃると思います

 富士山本宮浅間大社を始め全国
 1300の浅間神社に祀られており

 「いけばな」では「花木の神」
 とされています

 「木花咲耶姫命」の物語は有名
 ですので ここでは省きますが
 「桜」の名の由来となったのが
 「木花咲耶姫命」であり
 「日本神話」の中で一番の美人
 である事から富士山と関連付け
 られていますが それは富士山
 の噴火が大分収まってきた江戸
 時代からです

 また「桜」の語源となった様に
 「さっと咲いて さっと散る」
 様から「美人薄命」の語源の
 由来の「神」でもあります

 「茅之姫命」は 愛知県の
 萱津神社 北海道の樽前山神社
 三重県の清野井庭神社に
 祀られています

 萱は屋根の材料となる為
 古来より人と密接な植物だった
 ので「草の神」として祀られて
 いました

https://sites.google.com/site/kayatsujinja/萱津神社HPより

 「久々野知尊(久久能智神)は
 家を建てる時に 行われる祭事
 「上棟式」で祭神の一柱である
 事から「木(樹木)の神」と
 されています
 また「古事記」によると 先の
 萱之姫の兄にあたります

http://kuchijinja.jp/

 詳しくは「花兄とは」に書きま
 すが 日本の「花」に「桜」が
 なる以前は 「花」といえば
 「梅」の事を指していました

 ですので 花木の代表の「梅」
 草の代表の「竹」(又は萱)
 木の代表の「松」をすべて
 用いる事は おめでたい事と
 して 「いけばな」では
 「三才」を生ける=すべての
 植物を生ける という考えが
 あり おめでたい行事の際に
 「松・竹・梅」を生けると
 良いとされています
 
 

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