人は いつ頃から植物に興味を
 持つようになったのでしょうか

 日本では農耕生活が始まった

縄文時代より以前

 だと言われています

 その証拠として その時代の
 遺跡から「花」や「葉」を
 形どった 首飾りや土器が出土
 しているからです

 その時代の人も 花は美しいと
 感じたので 花を髪に挿したり
 体につけて「オシャレ」として
 楽しんでいたと思います

 しかし 生の「植物」はすぐに
 萎れてしまうので 金物や土を
 焼いた物で その形を作り
 本物の花の代わりとして 代用
 していた事が 遺跡の跡から
 発見された事により解ってきて
 います

 その後 弥生時代になると
 新たな発見がありました!
 
 その時代には 書物などありま
 せんので 壁画や出土品からの
 私の推測となりますが 普段は
 住居で花を土器に入れて飾って
 いたと 思われます 

 切ったままの花を入れただけ
 なので 勿論 すぐ枯れて
 しまいます

 が ここで 画期的な発見が
 ありました!

 偶然だとは思いますが
 切った 花を誤って川に落とし
 てしまい その日は そのまま
 帰って住居に残りの花を飾り
 ました 

 次の日 住居の花は萎れたので
 また 花を摘みに行った時
 昨日 落とした花がまだ残って
 いたのですが そこでびっくり

 住居の花は萎れているのに
 落とした花は 摘んだ時のまま
 のように 生き生きとして
 いました

 そこで 閃いたのです

もしかしたら 花は水に
入れると長持ちするのでは 

 今では 当たり前の事ですが
 当時の人にとっては
 ものすごい「大発見」だったと
 思います!

 それ以来 花は野に咲いている
 ものから 住居の中で飾れる
 ものとなりました

 ただ この当時は その新発見
 があっても 土器に水を入れ
 バサッと入れただけでしたので

 まだ 「いけばな」 と呼べる
 ものでは ありませんでした

 その後 しばらくの間は収穫祭
 などの お祭りの時に飾ったり
 神様や仏様に見てもらう時に
 飾った程度でした

 さらっと 神様に見てもらう為
 と書きましたが 

 普段 皆さんが お墓や仏壇に
 お花を飾る時 どの様にお花を
 入れていますか?
 たぶん 自分の方が正面になる
 様に入れていませんか?
 こんな感じに↓

 これでは 「仏様」に見て頂く
 とは 言えませんよね^^

 昔の人は 反対に入れて自分で
 はなく 「仏様」によく見える
 様に飾っていました


 今でも 本来は後ろ向きに飾る
 のが「正式な飾り方」なんです

 話を元に戻しますが
 
 現在の「いけばな」と呼べる
 形になってきたのは ずっと
 後の 足利時代になってから
 です

 その当時 宮廷では 
 「花合わせ」という「遊び」が
 行われていました

 この「花合わせ」というのは
 詳しくは別ページに書きますが

 簡単に説明すると
 おのおの お花を持ち寄って
 隣の人と その「お花」を比べ
 どっちの方が立派かを競う
 ゲームみたいなものでした

 ただ この「花合わせ」には
 勝った方に いろいろな賞品が
 出ましたので 参加者は真剣に
 行いました

 その結果「花」をより良く見せ
 る為に いろんな「工夫」を
 した事が 「いけばな」の
 始まりとなっています 

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