「人の心 花のように」
「立てば芍薬 座れば牡丹」
「大和撫子」
「高嶺の花」
「両手に花」
「言わぬが花」
「美しい花には棘がある」
などなど 人の姿や行動 仕草
を 「花」に例える 故事は
たくさん あります
もっと古くには「万葉集」など
に 萩を始め 数多くの
「花」が読まれています
代表的な歌に 山上憶良が
選定した
「秋の七草」があります
「秋の野に 咲きたる花を
指折り(およびをり)
かき数ふれば
七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花
女郎花(おみなえし)
また藤袴 朝貌(あさがお)
の花」
の様に 日本人は「花」と
密接に暮らしてきました
野に咲いている状態を眺め
「美しい」と感じ 花から
「力」をもらおうと
なるべく 自分の近くにと
家の庭に植え さらに近く
にと 家の中に飾る様に
なってきました
ここで「日本人」独自の発想が
その「飾る」という行為の中に
出てきました
植物には「神」が宿る
という「発想」です
よく お正月にみる「門松」が
その最たるものです
詳しくは「門松」にリンクを
張っていますので そちらを
御覧頂くとして ここでは
簡単に説明しますが
日本には八百万の神々がいて
毎年 その年の「歳神」に
選ばれた「神様」が 松には
宿ると考え一年で一番大事な
「元旦」に飾る様になり現在も
その伝統が引き継がれています
外国にも花を部屋に美しく飾る
「フラワーアレンジメント」と
いうものが ありますが
日本の「いけばな」との一番の
違いは
「アレンジメント」が 自分達
が楽しむ為に部屋に「飾る」
のに対し
「いけばな」は「植物」は神聖
なものだから「神様」に捧げる
為に「飾る」という「考え」が
入っているのです
ですので
花は美しく 尊いものであり
また「真実」を表す物として
花を「生ける」という事は
美しい心による
美しい行い
であるものという考えですので
花を美しく生かし
生ける人も また
美しくあらねば
ならない
という ちょいと難解な考えを
「いけばな」という行為に
入れ込みました
なんか たいそう難しい物の
ように感じてしまいますので
ここからは
「いけばな」は 現代では大人
だけが やるものではなく
お子さんも 習うものなので
要約して書きます
「いけばな」とは 綺麗なお花
を見て「素直に」に綺麗だなと
感じる事 です!
これが 一番 大事な事です
習っていて「楽しい」と感じる
事が 重要な事であって
「作法」や「技法」といった
難しい事は 「先生」になる人
だけ知っていればいい事であり
また 「先生」は「難しい事」
を「やさしく 解り易く」説明
する技術を持った人が「先生」
と呼ばれる事を
忘れないで下さい
「花をいける」の結論ですが
「いけばな」の最大の目的は
一言で現すと 「和」 となり
ます
「和」とは 「みんな 仲良く
しましょう」という意味なので
その言葉通り「仲良く 楽しく
お花と遊ぶ」というのが